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建築と都市、そこでの生活にまつわるあれこれ

ハワイの生きる空間

ハワイに行ってきた。

 

小さな子を連れての旅行だから、飛行時間が長すぎないこと、ホテル近くで楽しめることと、ぼーっとできる自然豊かな場所、で選んだらハワイになった。

で、行ってみたら大正解。さすが先輩パパママがこぞって進める場所だ。

 

子供だけじゃなくて、大人も楽しめた。気付きがたくさんあった。その土地の気候にあったリゾートの作りとか。建築だけじゃなくて、アートや食べ物と建築と音楽と自然がみごとに調和してた。

 

 

ハワイは毎朝のように雨が降る。その雨は草木や地面をしっとりと濡らして8時頃までには止み、登っていく太陽はあらゆるところに残る水滴をきらきら輝かせて1日の始まりを祝福してくれる。

 

宿泊したモアナサーフライダーの中庭には大きなバニヤンツリーがあって、それを囲うようにレストランのテーブルが配されている。木の向こうにはもちろん青い海が広がる。

 

バニヤンツリーに面するレストラン室内の白い壁にはオキーフ(たぶん)の油絵が飾ってあった。バニヤンツリーに付着したキラキラした水滴がしたたり落ち、艶かしい情景を作る。その艶かしさはオキーフの絵と呼応して空間を作っていく。

 

その空間で私たちはトロリとしたバターとシロップをかけたふわふわの甘いパンケーキやねっとりとしたパパイヤを食べる。 耳にはウクレレの瑞々しい音と鳥のさえずり、波の音が聞こえてくる。海からの風が柔らかく頬をなでていく。

 

五感で感じるもの全部が調和しひとつの艶やかな空間を作っていました。

 

 

最近は仕事や子育ての忙しさにかまけて出張以外の海外旅行に行ってなかったのだけど、やっぱり旅は定期的にすべきだと反省。日本と自然環境、人種構成、経済状況が違うところは参考になる。 仕事絡みの旅だとクライアントがいろいろもてなしてくれるから、能動的に動くことがあまりできないし。

 

ハワイの本は池澤夏樹さんの"ハワイイ紀行"がおもしろかった。 と、opentable.comのレストラン予約システムはめちゃ便利。いい時代になったなあ。

 

 

ハワイイ紀行 完全版 (新潮文庫)

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