都心部、大規模再開発案件のキーパーソン
オリンピックに向けて東京都心部は再開発プロジェクトが盛りだくさんだ。
再開発案件はその規模からいってもステークホルダーが多く、物事を進めるのがとても厄介だ。
ところでさまざまいるステークホルダーで一番発言権を持っているのはやはり地主さんである。
昨今では東京都で大きな土地が使えるところなんて、沿岸部(今話題になってる豊洲とか)か、もともと都が何かの施設として活用していた土地なので、地主さんと言っても、現在の地主さんではなく、戦後の東京大開発の時に都に土地を提供した地主さんと都との主従関係みたいなものが現在まで続いていて、その時の地主さんが再開発案件に要望を出したりする。
地主さんは大概お年寄りで、まちへの愛着が強く、まちのグランドデザイン構想を持っている。そしてそれは時代遅れな事が多い。
だって、彼らは、グローバル革命、デジタル革命以前に大半の人生経験を積んでるわけで、そんな彼らがこの革命以後の世界を正確に捉え、まちづくりの指針を出せるわけがないのである。
そんな訳で、ニューフロンティアであるネットの世界と違って、日本の都市、建築の世界にはなかなか革命が起きないのである。
革命があるとすれば、地方のあまり人が住んでいないような場所に若くして大金をつかんだ若者が、(そしてそれは日本人とは限らないだろう)一気に新都市を作り上げるようなものだろうと思ってる。