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建築と都市、そこでの生活にまつわるあれこれ

都市デザインとお金と日本人(1)

春の週末に遊びに行った友達が住む公営団地では、いい感じにほったらかされた草花が春風にほわほわと揺れていて気持ちよかったなあ。

あの環境は、年月が経ってよくなったもののひとつ。 ただし、住戸内の水回り設備や間取りはやっぱり昔ながらで、今の生活にはマッチしない。

 

古くなった公団はさ、定期借地で住戸を売り出すことじゃないかな。

どうせ原価償却はできてるだろうから格安で。2dk 期間15年で1000万円とか。買った人は500万円くらいで水回りまでリノベーションして住めるよね。

 で、引っ越したくなったら人に売れる。もしかしたら資産価値を上げて売ることができるかもしれない。10年単位でもいいかも。10年で700万円とか。

 

 

日本の戸建住宅に資産価値がないのは、それが建つ住宅地の街並みが形成されてないからだよね。魅力的に形成されていない。木造だからとかは関係ない。

 

そして街並が魅力的に形成されていないのは、日本人の金の使い方がヘタだからなんじゃないかと思う。

金をうまく利用して一体的な土地活用ができていないから魅力的にならない。

金を個人がちまちま使って粗悪な建て売り住戸の街並を作った成れの果てが、今の日本の景観。